ダウンロードが遅いときに原因を切り分けて待ち時間を減らす
ダウンロードが遅い原因は4つに分かれます。取得するデータ量が多い、プラットフォームが速度を制限している、サーバーが混んでいて順番待ちになっている、自分の回線が遅い、のどれかです。このうち自分で最も大きく変えられるのはデータ量で、解像度を1段下げるか音声だけにすれば、待ち時間ははっきり短くなります。
解像度が上がるとデータ量は何倍になりますか
4Kは1080pのおよそ4倍、360pのおよそ28倍のデータを必要とします。YouTubeが公表している再生に必要な回線速度が、その目安になります。ファイルの大きさはビットレートで決まり、ビットレートは解像度とともに上がるからです。
この数字は再生に必要な速度であって、ダウンロードしたファイルのビットレートそのものではありません。それでも、解像度を上げるほど運ぶデータがどれだけ増えるかを比べる物差しとしては十分に使えます。
| 解像度 | YouTubeの推奨速度 | 1080pとの比 |
|---|---|---|
| 4K | 20Mbps | 約4倍 |
| 1080p | 5Mbps | 基準 |
| 720p | 2.5Mbps | 約半分 |
| 480p | 1.1Mbps | 約4.5分の1 |
| 360p | 0.7Mbps | 約7分の1 |
実際のファイルがどのくらいの大きさになるかは、自社サーバーでの実測値を動画のファイルサイズの目安にまとめています。
長さに比例して待ち時間も延びます
データ量は再生時間にそのまま比例します。1分あたり約15MBの720pなら、10分でおよそ150MB、1時間でその6倍です。同じ画質なら、動画が倍の長さになれば取得も送信も倍かかります。
長い動画ほど解像度の選び方が効いてきます。同じ実測で360pは1分あたり約2.7MBなので、720pから360pに下げるだけで運ぶ量は5分の1ほどになります。数時間の講義や配信を保存する場合の考え方は長時間の動画を保存する方法にまとめています。
プラットフォーム側が速度を制限していることがあります
あります。プラットフォームは特定の接続元からの取得速度を意図的に落とすことがあり、これはこちらの回線が遅いのとは別の現象です。このツールのエンジンであるyt-dlpの不具合報告には、あるIPアドレスが一貫して毎秒約1MBに絞られたという報告や、制限がなければ4〜5Mb/sで取得できるYouTubeの動画が毎秒26.57KiBで止まったという報告が残っています。
yt-dlpには、取得速度が一定を下回ったら制限されたとみなして取得し直す設定や、配信側の帯域制限を避けるために小分けに取得する設定が最初から用意されています。こうした仕組みがあること自体、速度制限が例外ではなく日常的に起きる前提で作られている証拠です。Facebookについても、yt-dlpのコードが速度制限のない配信元を別に探していることから、一部の動画URLに制限がかかっていると考えられます。
制限がかかっているときに利用者側でできることは多くありません。少し時間を置いてから試し直すのが実際的です。止まったまま進まない場合の切り分けはダウンロードできないときの原因と対処をご覧ください。
音声だけにすると大きく速くなる理由
映像のストリームを一度も取得しないからです。YouTubeの音声はおよそ128〜160kbitで、1080pの再生に推奨される5Mbpsと比べると桁が違います。音声だけを選べば、運ぶデータのほとんどが消えます。
ポッドキャストや講演のように、見なくても内容が分かる動画なら、MP3変換ページで音声だけを保存するのが最も速い方法です。MP3とM4Aのどちらを選ぶか、ビットレートの考え方は動画の音声をMP3で抽出する方法で扱っています。
混んでいる時間は順番待ちになります
サーバーが同時に処理するのは、既定で3件までです。それ以上の依頼は順番待ちの列に入り、画面には自分が何番目かが表示されます。順番が来れば自動で処理が始まるので、ページを開いたまま待ってください。
順番待ちの間に同じ動画を何度も依頼し直すと、そのたびに列の後ろに並ぶことになります。表示された順番が進んでいるなら、そのまま待つのが最も早く受け取れる方法です。
最後は自分の回線で決まります
サーバー側の処理が終わっても、完成したファイルは自分の端末まで運ばれなければなりません。単純な計算では、161MBのファイルは実効100Mbit/sの回線で約13秒、実効50Mbit/sならその倍かかります。モバイル回線や混んだWi-Fiでは、ここが最も長い区間になることもあります。
YouTube自身も、無線より有線の接続を使うこと、他のタブを閉じることを勧めています。受信の途中でタブを閉じると転送は中断されるので、完了するまで開いたままにしてください。
ファイルを早く受け取るために変えること
効果の大きい順に並べました。上の2つだけで、待ち時間の大半は片付きます。YouTubeのダウンロードページでは、読み込み後に解像度と形式をその場で選べます。
- 解像度を1段下げます。スマホで見るだけなら1080pではなく720pで足ります。
- 映像が不要なら音声だけを選びます。映像のストリームを取得しないので、運ぶ量が桁違いに減ります。
- 可能なら有線の接続に切り替え、他のタブや大きな通信を止めます。
- 順番待ちや速度制限のときは、依頼し直さずに待つか、少し時間を置いてから試します。
投稿されたばかりのYouTube動画は、HDの処理が終わるまでSDしか選べないことがあります。これは速度の問題ではないので、少し時間を置いて読み込み直してください。
よくある質問
ダウンロードが遅いのはなぜですか
データ量が多い、プラットフォームが速度を制限している、サーバーが混んで順番待ちになっている、自分の回線が遅い、のいずれかです。最も効く対処は解像度を下げることです。
4Kは1080pよりどのくらい時間がかかりますか
YouTubeの推奨回線速度で比べると、4Kは1080pのおよそ4倍、360pのおよそ28倍のデータを必要とします。待ち時間もおおむねその比率で延びます。
音声だけにすると速くなりますか
なります。映像のストリームを一度も取得しないためです。YouTubeの音声はおよそ128〜160kbitで、1080pの映像とは桁が違います。
順番待ちと表示されました
サーバーが同時に処理するのは既定で3件までで、それ以上は列に並びます。画面に表示される順番が進んでいれば、そのまま待ってください。
途中で速度が極端に落ちます
プラットフォーム側の速度制限の可能性があります。少し時間を置いてから試し直してください。
スマホだと遅いのはなぜですか
完成したファイルを端末に運ぶ区間は自分の回線で決まるためです。安定したWi-Fiに切り替えるか、解像度を下げてください。