YouTube、TikTok、Instagram、Facebookの画質はどこが一番高いのか
同じ動画が複数のプラットフォームに投稿されているなら、最も高い画質で受け取れるのは多くの場合YouTubeです。投稿できる解像度の幅が最も広く、投稿者が用意していれば2160pまでダウンロードできます。TikTokは1080pが上限で、InstagramとFacebookは公式に確かめられる動画の上限値がありません。そして4つとも、投稿された動画をそのまま配信せず、必ず再エンコードしています。
4つのプラットフォームを並べて比べる
結論から言えば、横長の動画ではYouTubeが頭一つ抜けていて、縦長の動画では差が小さくなります。YouTubeでもショートは1080pが上限だからです。下の表は、公式のヘルプ、Metaの技術記事、このツールのエンジンであるyt-dlpのコードから確かめられることだけをまとめたものです。
確かめられなかった数値は空欄にせず、未確認と書いています。InstagramとFacebookの動画の最高解像度を言い切っている記事は多いのですが、公式の資料で裏付けられるものは見つかりませんでした。
| 横長の通常動画 | 縦長の動画 | 再エンコード | |
|---|---|---|---|
| YouTube | 投稿できるのは240pから4320pまで。ダウンロードは投稿者が公開していれば2160pまで | ショートは最大1080p | すべての投稿を変換 |
| TikTok | yt-dlpが扱う段階は360p、540p、720p、1080pで、1080pを超える段階はない | 同じく1080pまで | 一部はH.265で配信 |
| 公式の上限値は未確認 | Reelsの広告は1440×2560での入稿を推奨 | 複数の版にエンコード | |
| SD版とHD版の2つを保持。最高解像度は未確認 | 2025年6月から動画はすべてリールとして共有 | SD版とHD版を別に作成 |
表の「投稿できる解像度」と「配信される解像度」は別物です。投稿時の推奨値が高くても、視聴者に届くのはプラットフォームが作り直した版です。
YouTube:横長なら最も高い画質が残ります
YouTubeは投稿を240pから4320p(7680×4320)まで受け付けており、4つの中で幅が最も広いプラットフォームです。ただし2022年から、4Kと8Kの間にある解像度の再生サポートを外し始めています。YouTubeのダウンロードページでは、その動画に実在するストリームだけが画質のボタンとして並び、投稿者が2160p版を公開していれば4Kでダウンロードできます。
YouTubeのヘルプには、投稿された動画はさまざまな端末と回線で再生できるよう変換されると書かれています。つまり元のファイルがそのまま配信されることはありません。また、4KやHDの処理はSDより時間がかかるため、投稿から数分しか経っていない動画ではSDしか選べないことがあります。少し時間を置けば高い画質が加わります。
ショートは例外で、YouTube自身が最大解像度を1080pとしています。4Kで撮影された縦長動画でも、ショートとして投稿されていれば4Kのボタンは出てきません。保存の手順はYouTubeショートを縦長のまま保存する方法にまとめています。
360pを超える画質で映像と音声が別々のストリームになる仕組みと、その結合についてはYouTubeを高画質でダウンロードする方法で詳しく扱っています。
TikTok:上限は1080pで、ロゴなしの版があります
TikTokで保存できる画質は最大1080pです。yt-dlpはTikTokの画質の段階を360p、540p、720p、1080pとして扱っており、それより上の段階はありません。コードの注記によると、540pと表示される段階は実際には576pです。4K相当の再生段階があるという話も見かけますが、確かめられる資料はありません。
TikTokは動画の一部をH.265(bytevc1)で配信しています。さらに新しいbytevc2のストリームはyt-dlpが再生できないものとして扱い、選ぶ順番を最後に回しています。どの端末でも開けることを優先するなら、コーデックの違いを編集用に動画を保存するときの説明で確認しておくと迷いません。
画質とは別に、TikTokには透かし入りの版と透かしのない版があります。透かし入りのファイルは download_addr から、透かしのないストリームは play_addr から配信され、yt-dlpは透かし入りを低く順位付けます。TikTokの保存ページがロゴなしで返せるのはこのためで、詳しくはTikTokをロゴなしで保存する方法で説明しています。
Instagram:人気の出たリールほど画質が良くなります
Instagramはすべての投稿を再エンコードしています。Metaの技術者によると、投稿された動画からどの端末でも再生できる基本の版と、より新しい圧縮方式を使う高度な版の複数を作っています。
面白いのはリールの扱いです。FacebookとInstagramのリールでは、投稿時にH.264でエンコードしたあと、予測される視聴時間が一定の基準を超えた動画にだけ、H.264、VP9、AV1のいずれかで2回目のエンコードをかけます。つまり、よく見られるリールほど良いエンコードが用意されます。Metaの例では、AV1は同じ画質をH.264より65%、VP9より48%低いビットレートで実現し、iPhoneでは平均ビットレートを12%下げました。AV1の配信は最大1080p30と説明されています。
動画の最高解像度について、Instagramが公式に1080pと定めているのは画像投稿の横幅だけで、動画の上限を示した公式の資料は確認できませんでした。Metaの技術記事で触れられている配信は1080pまでです。リールの保存はInstagramの保存ページから行えます。
Facebook:SD版とHD版のどちらを受け取るかで決まります
Facebookの画質は、SD版とHD版のどちらを保存するかでほぼ決まります。yt-dlpはFacebookのページからSDとHDの配信元を別々に読み取り、HDを上位に置いています。1本の動画に2つの版が存在することは、このコードからも確かめられます。
Facebookが配信する最高解像度は、公式のヘルプを確認できなかったため、ここでは数字を書きません。版の見分け方と、HDのボタンが出てこない理由はFacebook動画をHDで保存する方法にまとめています。
2025年6月以降、Facebookの動画はすべてリールとして共有され、長さや形式の制限もなくなりました。動画タブの名前もリールに変わっています。縦長か横長かにかかわらず、保存の流れは同じです。
同じ動画でも保存元によって画質が変わる理由
4つのプラットフォームが、それぞれ独自の基準で投稿を再エンコードしているからです。同じ元ファイルが投稿されても、YouTubeは2160pの版を作り、TikTokは1080pまでに収め、Instagramは視聴時間の見込みで2回目のエンコードをするかどうかを決めます。届く映像はそれぞれ別物です。
だから、同じクリップが複数の場所に上がっているなら、最も高い版を持っているプラットフォームから保存するのが正解です。横長の動画ならまずYouTubeを探し、縦長の動画なら候補を並べて、読み込み後に表示される解像度を比べてください。ボタンに並ぶのは実在する版だけなので、比べるのに推測は要りません。
ダウンロードそのもので画質が落ちることはありません。配信されているストリームをそのまま受け取るだけだからです。画面録画との違いはダウンロードで画質は落ちるのかで説明しています。
投稿者が低い画質で投稿した動画は、どこから保存しても高くなりません。上限を決めているのは、最初に投稿されたファイルです。
よくある質問
一番きれいに保存できるプラットフォームはどこですか
横長の動画ならYouTubeです。投稿者が公開していれば2160pまでダウンロードできます。縦長の動画ではYouTubeのショートも1080pが上限なので、差は小さくなります。
TikTokは4Kで保存できますか
できません。yt-dlpが扱うTikTokの画質の段階は1080pが最上位です。4K相当の再生段階があることを示す資料は確認できていません。
Instagramの動画は1080pが上限ですか
公式に1080pと定められているのは画像投稿の横幅だけで、動画の上限を示す公式の資料は見つかりませんでした。Metaの技術記事で触れられている配信は1080pまでです。
投稿したばかりのYouTube動画でHDが選べません
HDや4Kの処理はSDより時間がかかるためです。少し時間を置いて読み込み直すと、高い画質が加わります。
同じリールなのに人によって画質が違って見えるのはなぜですか
Metaは予測される視聴時間が基準を超えたリールにだけ2回目のエンコードをかけるため、よく見られる動画ほど良い版が用意されます。
ダウンロードすると画質は落ちますか
落ちません。プラットフォームが配信しているストリームをそのまま受け取るだけで、映像を記録し直すことはありません。