YouTubeのクリップを、クリップされた部分だけ保存する
YouTubeのクリップを保存するには、youtube.com/clip/ で始まるクリップ自体のリンクをYouTubeのダウンロードページに貼り付けてMP4を選びます。届くのはクリップされた秒数だけで、元の動画全体ではありません。今回の確認では、約21分の動画から作られた10.7秒のクリップが、720pで長さ10.72秒、1.3MBのMP4になりました。開始時間を指定したリンクは別物で、動画全体を最初から保存します。このツールに区間を切り出す機能はありません。
YouTubeのクリップとは何か
クリップは新しい投稿ではなく、元の動画に付けたしおりです。YouTubeのヘルプによると長さは5〜60秒で、元の動画の再生ページでループ再生されます。クリップが持つのは開始と終了の位置と最大140文字のタイトルだけで、映像と音声は元の動画の中にあります。
そのため、元の動画を見られる人なら誰でもクリップを見られ、元の動画が削除や非公開になったり、コミュニティ ガイドライン違反とされたりすると、クリップも消えます。限定公開の動画のクリップは残ります。クリップの作成は標準でオンですが、クリエイターはチャンネル単位でオフにできます。
機能そのものも置き換えられつつあります。YouTubeは2026年4月、場面を共有する主な方法を開始時間を指定した共有に切り替え、クリップはこれに置き換わると発表しました。既存のクリップは引き続き視聴できます。開始時間付きのリンクは終了時間を持てないので、クリップのようにはダウンロードされません。
YouTube Studioには、自分の動画の一部を新しい動画として公開し直す別の機能もあります。こちらは普通のリンクを持つ普通の動画なので、全体がダウンロードされます。
クリップのリンクを取ってファイルにする
使うのは youtube.com/clip/ の後に長い文字列が続くリンクです。開始と終了を持っているのはこの形だけで、送られてきたクリップのリンクならそのまま貼り付けられます。
自分で作ったクリップは、パソコンでは左側のメニューの「マイページ」にある「自分のクリップ」、アプリではプロフィール写真をタップした先にあります。元の動画のページからコピーしたリンクは動画全体を指し、末尾の t= は再生を始める位置にすぎません。リンクの形の違いは動画の共有リンクの選び方で説明しています。
- youtube.com/clip/ のリンクをコピーします。
- YouTubeのダウンロードページに貼り付け、タイトルとサムネイルが出るのを待ちます。
- MP4と解像度を選びます。並ぶボタンは元の動画の解像度です。
- ダウンロードします。ファイルに入るのはクリップされた秒数だけです。
実際のクリップのリンクで届いたもの
クリップされた区間だけが、映像と音声を1本にまとめた状態で届きました。エンジンはクリップのページを読み、元の動画とクリップの開始と終了の時間を見つけて、その範囲だけを取得します。約21分の動画の29.0秒から39.7秒までのクリップを、このサイトと同じ設定で試した結果です。
- 長さ:10.72秒。クリップの10.7秒に対して、前後の部分は入っていませんでした。
- 映像:1280×720、毎秒60フレーム、H.264。
- 音声:約127kbit/sのAACで、同じファイルに入っています。
- 大きさ:1.3MB。
- 解像度のボタン:動画全体と同じ並びで、この動画では1080pから240pまででした。
1本のクリップを1回測った結果なので、別の動画ではフレームレートも大きさも変わります。ただ、どのクリップのリンクでも、エンジンが求めるのは開始と終了の時間で、動画全体ではありません。
クリップ、ショート、開始時間付き、通常のリンクで保存されるもの
区間だけを保存できるのはクリップのリンクだけです。それ以外のYouTubeのリンクは、特定の時点から始まるリンクも含めて、動画全体を保存します。ショートの縦長のフレームと解像度についてはショートを縦長のまま保存する方法で扱っています。
このサイトには切り出しの機能がありません。動画の下にまだ「クリップ」が出るなら、自分で60秒までをクリップしてそのリンクを貼り付ける方法はありますが、それができなければ動画全体を保存するだけです。
| 貼り付けるリンク | 形 | 保存されるもの |
|---|---|---|
| クリップ | youtube.com/clip/ と文字列 | クリップされた5〜60秒だけ |
| ショート | youtube.com/shorts/ と動画のID | ショート全体。縦長のフレームのまま |
| 開始時間付きのリンク | 末尾に t=90 や t=1m30s が付いた watch か youtu.be のリンク | 動画全体を0:00から。開始時間は無視されます |
| 通常のリンク | youtube.com/watch?v= か youtu.be/ | 動画全体 |
| Studioで公開し直した動画 | 通常の再生ページのリンク | 公開し直された動画全体 |
クリップに合う形式
MP4を選んでください。今回、クリップの範囲どおりに収まったのはMP4だけでした。
MP3は、前後に余分な数秒が入ってもよければ使えます。今回は約9秒長くなりました。YouTubeのMP3変換ページもクリップのリンクを受け付けます。音声をクリップの終わりできっちり止めたいなら、音声も10.72秒で切られているMP4にしてください。M4Aはクリップには使えません。
| 形式 | 10.7秒のクリップでの結果 | クリップに使えるか |
|---|---|---|
| MP4 | 10.72秒。クリップの位置できれいに切れた | 使える |
| MP3 | 19.70秒。クリップの前後に余分な秒数が入った | 余分な秒数が気にならなければ使える |
| M4A | 失敗。YouTubeのサーバーが403エラーを返した | 使えない |
画質は元の動画で決まります
クリップは元の動画の画質で保存され、それを超えることはありません。エンジンがクリップを元の動画に置き換えて扱うので、解像度のボタンは元の動画の版から作られ、今回は動画全体の一覧と完全に一致しました。2160pが選べるのは投稿者が2160pを公開しているときだけで、仕組みは高画質でダウンロードする方法で説明しています。この長さなら大きさもほとんど問題になりません。
保存したクリップを自分の作品に使うとき
クリップの権利は、クリップした人ではなく元の動画を作った人にあります。手元に置くことと自分のチャンネルに投稿することの違いは普通の動画と同じで、保存と再投稿の違いで整理しています。YouTubeの中では、元の動画がリミックスの対象ならクリップもリミックスでき、元の動画のクリエイターはクリップ全体をショートに変えられます。
今回のMP4はH.264とAACの組み合わせで、Premiere、DaVinci Resolve、iMovieでそのまま開ける形式でした。60fpsでもあったので、タイムラインを合わせるか、編集ソフトによる変換を前提にしてください。詳しくは編集用の素材として保存するときで説明しています。
よくある質問
これから新しいクリップを作って保存できますか
できない可能性があります。YouTubeは2026年4月、開始時間を指定した共有がクリップに置き換わると発表しました。それ以前のクリップは視聴でき、2026年10月に試した古いクリップも普通にダウンロードできました。
ファイル名が動画全体のタイトルになるのはなぜですか
エンジンがタイトルなどの情報を、クリップではなく元の動画から取っているためです。同じ動画から複数のクリップを保存するなら、あとで名前を変えておいてください。
クリップが削除されたらリンクはどうなりますか
使えなくなります。リンクを持っている人も、元の動画の持ち主もアクセスできません。その前に保存したファイルは端末上のコピーなので、そのまま再生できます。
動画によって「クリップ」が出てこないのはなぜですか
クリエイターはYouTube Studioの「設定」、「チャンネル」、「詳細設定」で「コンテンツのクリップを視聴者に許可する」のチェックを外せます。DVRを使わないライブ配信からもクリップは作れません。
年齢制限付きやメンバー限定の動画のクリップは保存できますか
できません。元の動画にログインが必要ならクリップも同じで、このツールはログインが必要なものを取得しません。
スマホでもクリップを保存できますか
できます。スマホのブラウザにクリップのリンクを貼り付けてください。iPhoneではファイルは写真ではなく、まずファイルアプリに入ります。Androidではダウンロードフォルダに入り、ギャラリーにも表示されます。